もらった胡蝶蘭を2度咲きさせました!私が実際にやった育て方を紹介します。
こんにちは!
もとお花屋さんのはないろと申します。
我が家ではちょっとしたお祝い事があって、昨年の4月に胡蝶蘭の鉢植えを2鉢いただきました。
今は2月なので、いただいてから10ヶ月が経ったのですが・・・
花が終わった後も育てていたら、こんなにきれいな2番花を咲かせることができましたよ~♪
今は5輪も咲いています。
私はもとお花屋さんではあるのですが、実際に胡蝶蘭をいただいて自分で育てるのは初めてだったので、「花が終わったあとはどうしたらいいんだろう」ってけっこう悩んでいろいろ調べました。
私と同じように「花が終わったあとの胡蝶蘭って2番花を咲かせるにはどうしたらいいの?」と思っている方も多いと思いますので、この方法が正解かはわかりませんが、私がいろいろ調べて実際にやった育て方を紹介したいと思います。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
胡蝶蘭の2番花を咲かせる為の準備
我が家がいただいた胡蝶蘭は、当初はこんな感じの贈答品の鉢植えでした。
いただいた胡蝶蘭を2度咲きさせる為には、まずは花が咲いているときからある程度ちゃんと管理してあげないとなりません。
なので、まずは2番花を咲かせる為の準備(育て方・管理方法)から簡単に説明していきますね。
ラッピングははずす
胡蝶蘭の鉢植えをいただいた時というのは、グルッと透明なセロファンで覆われていたり豪華なラッピングがされていることが多いと思います。
でも、ラッピングを付けたままの状態でずっと管理していると、蒸れたり、カビが発生したりしてしまいますので、まずは周りを囲っている透明セロファンと、花を保護している薄紙はすぐに外しましょう。
胡蝶蘭は頻繁に水やりをする必要はない植物なので、鉢を覆っているラッピングはしばらくそのままで楽しんでもいいかと思います(つけた状態のほうがお祝いの雰囲気が出ますしね♪)。
でも遅くても1週間くらいで、鉢に付いているラッピングも外しましょう。
先述しましたが、ラッピングを付けたままの状態だと蒸れやカビの要因になってしまいます。
置き場所と温度の管理
胡蝶蘭は東南アジアなどで育つ熱帯植物なので、寒いのが苦手です。
ですので、日が当たるからと言って寒い季節に外に置くと、すぐに枯れてしまいますので注意して下さいね。
かと言って、直射日光に当てるのもダメです。
▼これは我が家の胡蝶蘭の葉っぱなのですが・・・・じつは、葉焼けさせてしまいました(>_<)
10月にベランダで水やりをしたのですが、水が切れるまでそのまま置いておいたんですね。時間にしたらほんの30分程度です。
でも、ちょうどこの部分に直射日光が当たってしまっていたようで、見事に葉焼けを起こしてしまいました。
最近の日本の日差しは強烈です。場所によっては、10月でも暑い日はこんなことになってしまいますので注意してくださいね。
とはいえ、胡蝶蘭の鉢植えってけっこう大きいので、いただいたら「どこに置こうか・・」って悩みますよね(^_^;)
胡蝶蘭の置き場所に適した場所を書いておきますので参考にしてみてください。
・冷暖房などの風が直接当たらない場所
・冬場でも10度以下にならない場所(冬の窓辺は注意)
・夏場に暑くなりすぎない場所(夏の窓辺も注意)
・夏場の直射日光が当たらない場所
・ある程度風通しのよい場所(サーキュレーターなどを使うと◎)
オフィスやお店ではこういう場所を見つけるのは大変かと思いますが、なるべくこういう場所をさがして置いてあげると胡蝶蘭がさらに長く楽しめると思います。
花が終わったらそのつど取り除く
花がしわしわになって枯れてしまったら、その花はつけっぱなしにせずに取り除きましょう。
たまにオープンしたばかりのお店などで、枯れた花を付けたままの状態にしている胡蝶蘭の鉢植えを見かけることがありますが、せっかくの胡蝶蘭が汚く見えてしまいますよね・・・。
それに枯れた花をそのままにしておくと、そこからカビが生えたり病気が発生したりもしますので、どんな鉢植えでも枯れた花はそのつど取り除いたほうがいいですよ。
胡蝶蘭の水やり
ネットなどで調べてみると、「4月~9月頃は1週間に一度、10月~3月頃は10日~2週間に一度」などと書いてある場合が多かったです。
でも、先述したように私が住んでいる地域は10月でも暑い日もありますので、厳格に「○月だから」というのではなくて
・寒い季節は10日~2週間に一度くらい
・キッチンのシンクやベランダで下から出るくらいの水をあげて、しっかり水がきれてから元の場所に戻す。
私の場合はこんな感じに、わりと適当に水やりをしていました。
胡蝶蘭は「毎日水やりする」という植物ではありませんので、逆に水をあげすぎると根腐れをおこしてしまいます。
また、水をあげたあと鉢皿に水がずっと残っているような状態も根腐れの原因になりますので、鉢皿に残った水は捨てましょう。
花が終わったら茎を切る
ほとんど花が終わってしまったら、二番花を咲かせる為に胡蝶蘭の茎を切ります。
まだ花が残っている場合には、茎を切る前にまずは支柱を外すといいですよ。
▼支柱はこのように、テープや針金で茎にとめてありますので、ハサミなどを使って外しましょう。
手を切らないように注意して下さいね。
残っている花は水にさして切り花として楽しめますよ♪
二番花の為に茎を切る場所ですが、カットする場所はフシの上です!
▼ここ。これがフシの上です。
フシはいくつもあると思いますが、切るのがあまり上過ぎると2番花が咲くときにバランスが悪くなってしまうので(上が重たくなってしまう)、私の場合は下から3つ目のフシの上で切りました。
バランスを見て切ってみてくださいね。
胡蝶蘭の鉢植えを解体する
茎を切り終わったら、胡蝶蘭の鉢植えを解体します。
▼解体してみるとこんな感じの状態です。
ギュウギュウに詰めてある状態だと蒸れたりカビが生えたりする恐れがありますし、表面は水苔やバーク(茶色い木片みたいなもの)が摘めてあったりするので、もらったままの状態にしておくと根っこの様子などを見ることもできません。
▼水苔というのはこういうのです
ですので、二番花を咲かせる為には、一鉢ずつ取り出して育てた方がいいと思います。
支柱を外す
先ほどもちょっと触れましたが、胡蝶蘭の形を作っている「支柱」を外します。
▼これです
この支柱なのですが、二番花が伸びてきたときに再利用するので取って置いた方がいいですよ(必要な分だけでOK。使い方は後述します)。
たくさん胡蝶蘭をいただいた場合などは、解体するとけっこうな数の株が出てくると思います。
すべて育てるのは大変・・・という方はこちらの記事も参考にしてみて下さいね
▶胡蝶蘭の花が終わったら処分する?具体的な捨て方とその他の処分方法
花が終わった後、二番花を咲かせるまでの育て方
▼我が家ではこんな感じに2鉢だけ自宅で育てる事にしました。
葉っぱだけでも、多肉植物みたいでかっこいいですよね!
うちの胡蝶蘭は、最終的には葉焼けさせてしまって結局一鉢になってしまったので、ホームセンターで蘭用の鉢(ちょっと高さがあるタイプ)を一つ買ってきて、ビニールポットのままスポッと入れて育てています。
胡蝶蘭は、自生地では木の上に着生して育っている植物なんですね。もともと土に植わって育つ植物ではないんです。
なので、胡蝶蘭は土の代わりに水苔やバーク(木の皮を原料にしたもの)を使って植えるんですよ。
▼このような「蘭専用のバーク」などが販売されています
植え替えは2年に一度くらいでいいそうなので、私は植え替えはせずもともと植わっていたままで育てていました。
▼我が家ではこの状態で、花が付いていた時と同じような感じに育てていました。
置き場所、水やりについても先ほど書いたのと同じような感じですがもう一度書いておきますね。
・冷暖房などの風が直接当たらない場所
・冬場でも10度以下にならない場所(冬の窓辺は注意)
・夏場に暑くなりすぎない場所(夏の窓辺も注意)
・夏場の直射日光が当たらない場所
・ある程度風通しのよい場所(サーキュレーターなどを使うと◎)
・寒い季節は10日~2週間に一度くらい
・キッチンのシンクやベランダで下から出るくらいの水をあげて、しっかり水がきれてから元の場所に戻す。
花が終わった後、二番花はいつ咲くのか?
あくまで我が家の場合・・という話にはなりますが、参考までに。
▼4月に胡蝶蘭の鉢植えをいただいて
▼7月頃に葉っぱだけの状態にして
▼12月に花芽が伸びてきて
▼1月に蕾が大きくなり始め
▼1月下旬に2番花が咲きました!
▼2月の今は花が5つ咲いています♪
我が家の場合は半年ほどで2番花が咲いたっていう感じですね。
2月でも家の中は10度以下になることはないので、この極寒の季節でも咲いてくれたのかなと思います。
調べてみたところ、胡蝶蘭の開花には温度がかなり関係してくるらしいんですね。
先述しましたが、胡蝶蘭は東南アジアなどで育つ熱帯植物なので寒いのが苦手。
10度以下になると休眠状態になってしまうということなので、冬場10度以下になるような家の場合は、もしかしたら一度休眠して、春になってから花が咲くということになるのかもしれません(あくまで調べてみての私の推測です)。
支柱の付け方
我が家の胡蝶蘭には、花芽が伸びきった12月下旬頃にもともと付いていた支柱をつけました
支柱と茎の固定には、黒のマスキングテープを細く切って使いましたよ。
こんな感じです。
胡蝶蘭というのは、茎が細いわりに花がたくさんついて重たくなってしまうんですね。
自然界では垂れ下がった状態で花が咲いているという感じなのですが、観賞用のものは「花がきれいに見えるように」というのと「茎が折れないように」ということで支柱を立てて支えてあるんです。
蕾が少ない状態なら支柱をつけなくても大丈夫かもしれませんが、蕾がたくさんついているようでしたら支柱で支えてあげがほうがいいと思います。
我が家の胡蝶蘭の2番花は、最終的には1本に5輪の花が咲きました。
もともとあった太い茎のフシ辺りの部分から花芽が伸びて2番花が咲くのですが、下の写真を見ていただくとわかるように、2番花の茎の部分がかなり長く伸びます。
こんなに伸びるので、やはり支柱は必須だったなと思っています(捨てずにとっておいてよかった!)
支柱を捨ててしまった!という方は太めのワイヤーか、針金のハンガーなどで代用してもいいと思いますし、100円ショップやホームセンターの園芸コーナーなどに行けば売っていると思います。
おわりに
今回は、うちの胡蝶蘭を二度咲きさせた育て方などについて体験談を紹介させていただきました。
実際に育ててみて思ったのは「胡蝶蘭って環境が合えばけっこう育てやすい植物なんだな」ということです。
「胡蝶蘭をもらったけど、2番花を咲かせるのは大変そうだな・・」と思っている方も、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
案外簡単に二番花が咲くかもしれませんよ!
ぜひ挑戦してみてくださいね!
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