秋~冬に公園や街路樹で見られる白い実のなる木はなに?
こんにちは。
元お花屋さんの「はないろ」と申します。
秋~冬にかけて公園や街路樹でよく見かける白い実のなる木。
コロンとした小さいつぶつぶがついているかわいい実は、最近ではドライフラワーの花材としてもよく見かけるので気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はこの白い実のなる木についてのあれこれを紹介したいと思います!
冬の公園で見かける白い実のなる木とは?
▼今回私が紹介する白い実はこちらの実。
これはナンキンハゼという木の実になります。
・トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木
・原産地は中国南西部
私が住んでいる関西地方ではよく見かける木で、公園や街路樹などによく植えられています。
このナンキンハゼは成長するとけっこう大きい木になるのですが(落葉高木)、とにかく見た目がおしゃれで一年中きれいな木なんですよね~(^^)
・ハート型のかわいい葉っぱ
・春~夏は爽やかな緑色
・秋はカラフルに紅葉
・秋~冬は白い実がかわいい
特に秋~冬に見られるかわいい白い実とカラフルな紅葉の時が私は大好きです♪
ナンキンハゼの紅葉ってものすごいきれいなんですよ~!
色とりどりの葉が落ちて、地面がこんなにきれいな色になったりします。
紅葉した葉っぱが落ちた後はナンキンハゼの木には白い実だけがついた状態になるのですが、遠くから見るとまるで白い花が咲いているみたいな感じになって、その状態もきれいなんですよ~(^^)
実には毒がある
我が家のベランダからも背の高いナンキンハゼの木が見えるのですが、寒くなって実が目立つようになると、鳥が白い実を食べに来ます。
いろんな鳥が来ているので「ナンキンハゼの実っておいしいのかな?」と考えたりもするのですが(^^;)
調べてみたら、ナンキンハゼの実(白い部分の中に入っている黒い実の部分)には有毒な成分が含まれているらしいので、お子様とかが口にしないように十分注意が必要です。
試しにカッターで白い部分を削ってみたのですが、白い実のすぐ下に黒い種の部分があって、その黒い部分は固くてカッターでも切れませんでした(>_<)
鳥はナンキンハゼの実の白い部分を食べて、中の実はそのまま排泄するから大丈夫なのだそうです。
ナンキンハゼの実に毒があるなんて知らない方も多そうなので(私も今まで知りませんでした(>_<)これはママ友たちにも教えてあげないと!と思いました。
白い実の花材としての魅力
こちらの白いナンキンハゼの実。
最近ではドライフラワーの花材としても使われているので、メルカリで売っているくらい人気なんですよ。
ナンキンハゼがたくさん植えられている場所に住んでいる私としては「買うなんて~!」と思うんですけどね(^^;)
ナンキンハゼの白い実の魅力は、「形と色と強度」の3点を兼ね備えているところだと私は思っています。
形がかわいい
ナンキンハゼの実は、一つ一つがぷっくりしていて、それが3つくっついているという面白い形をしています。
この形状でドライフラワーにもなる花材なんてなかなかないですよね!
色もかわいい
ナンキンハゼの実の色は、真っ白に近い白色です。
この白色がドライフラワーの花材としてはすごく映えるんですよね~。
ドライフラワーになると「黄色っぽい白」になってしまう花材が多い中、このナンキンハゼの白色は貴重です。
ユーカリのようなグリーンにも合うし
実物とも合うし
クリスマスっぽい色にも合うし
色や形的にお正月の花材としても使えるし
本当万能すぎる花材なんですよ(^o^)
強度がある
ナンキンハゼの実って、見た目はなんとなくポロポロ落ちてしまいそうな感じがするかもしれませんが、実物はかなり強度があります。
例えばこのナンキンハゼですが、先ほど写真を撮ろうと思ったら手が滑ってしまって腰くらいの高さから床に落としてしまいました(^^;)
でも実は一粒も落ちませんでした(良かった~)。
そのくらい、実が枝にしっかりついているんです。
ドライフラワーってけっこう繊細な花材も多いのですが、その点このナンキンハゼの実は強度があって使いやすい花材だなと思います。
白い実をドライフラワーにする方法
ナンキンハゼの実は、もともとは緑色をしています。
▼こんな感じです
上の写真の枝は、風で折れてしまったみたいで緑色の状態のまま落ちていたのですが、これをそのまま置いておくと外側の部分が割れて中から白い実が出てきます。
ナンキンハゼの実をドライフラワーにしたい場合は、他の花材と同じように「風通しがよくて直射日光が当たらない室内」に吊しておけばOKです。
追記:後日、外側が茶色くなったナンキンハゼの実を家で乾かしたのですが、茶色くなった実は外皮が硬いみたいで日陰ではなかなか割れませんでした。
で、日当たりのいい場所に移動させてみたところ、これが大正解!
パキッと音をたてて茶色い実がどんどんはじけ、中の白い実が出てきました(^^)
ナンキンハゼの実は、はじけさせる為には直射日光に当てても大丈夫でしたよ~。
白い実が出た状態で何日も直射日光に当てておくと、もしかしたら変色など起こすかもしれないので(はっきりとはわかりませんが)、実がはじけたら日陰に移した方がいいのではないかなと私個人的には思っています。
外側の部分が割れてなくても、置いておけばそのうち割れてきますので、数日で白い実と枝だけの状態になりますよ。
▼外側部分が勝手に割れて下に落下したりするので、その点だけご注意下さいね(固いので踏んだら痛いです)。
ナンキンハゼの実を手に入れるには
我が家は関西圏に済んでいるのですが、近所のちょっと大きめの公園には必ずと言っていいほどナンキンハゼの木が植えられています。
10月頃にはまだ葉っぱが緑色なので、どの木がナンキンハゼなのかわかりにくいかもしれませんが、寒くなってくるとどんどん葉っぱが紅葉してかなり目立つ木になってくるので探しやすいと思いますよ。
鳥が止まったときに落ちるのかもしれませんが、11月頃になると白い実のついた状態で枝ごと地面に落ちていることも多いので、私は子供と公園に行った時などに拾ったりしていますよ(^^)
▼近所にナンキンハゼの木がない!という場合はメルカリや楽天などでも売っています。
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おわりに
今回は秋~冬に公園や街路樹で見られる白い実「ナンキンハゼ」についてのあれこれを紹介させていただきました。
爽やかな緑色の葉っぱから、秋の紅葉まで一年中楽しめるおしゃれな落葉高木「ナンキンハゼ」
そのナンキンハゼの白い実は
・真っ白な色もかわいくて
・強度があって
・ドライフラワーにもなる
花材としてとても万能な実です。
でも、中の種には有毒物質が含まれるそうなので、お子様やペットが誤って口に入れないように注意が必要です。
ドライフラワーとして使う時は、お子様の手の届かないような場所に飾ってあげてくださいね!
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