胡蝶蘭の花が終わったから処分したいけど・・どうしたらいいの?
こんにちは!もとお花屋さんのはないろです。
お祝いなどでいただくことの多い胡蝶蘭の鉢植え。
とても豪華な花ゆえに、花が終わってしまうとその処分に困るという方も多いのではないでしょうか。
実は私も2ヶ月ほど前に大きな胡蝶蘭の鉢植えを2鉢もいただいてしまい、花が終わった後はどうしたらいいのか処分に困っていろいろ調べました。
というわけで、今回は胡蝶蘭の花が終わった後の処分方法でお悩みの方の為に、胡蝶蘭の処分方法を3つご紹介させていただきます!
具体的な捨て方も写真付きで詳しくご紹介しますが、胡蝶蘭の処分方法は捨てるだけではありません。
みなさんに合った処分方法を選んでみてくださいね。
胡蝶蘭の花が終わったら 3つの処分方法
胡蝶蘭の花が終わったらどうするか?
もちろん「育てる」という選択肢もあるのですが、ここではあえて「育てる」ということではなく「胡蝶蘭を処分する」という場合について考えていきたいと思います。
胡蝶蘭を育ててみようかな?と思う方はこちらの記事も参考にしてみて下さいね。
▶【胡蝶蘭】2回目の花「二番花」が咲きました!我が家の胡蝶蘭を二度咲きさせた育て方
元お花屋さんの私が考える「胡蝶蘭の処分方法」は下記3つです
あげる
引き取ってもらう
一つずつ説明していきますね。
胡蝶蘭の処分方法1 捨てる
美しい花を咲かせていた胡蝶蘭。
花が終わっても緑色の葉っぱが残っているので捨てるのは気が引ける・・という方も多いと思います。
でも、「どうしても育てられないし、捨てざるを得ない」という場合もありますよね。
それは仕方のないことだと思うので、ここでは胡蝶蘭の「具体的な捨て方」について詳しく説明していきたいと思います。
胡蝶蘭の捨て方
「胡蝶蘭を捨てたい」と思っても、大きな鉢植えの状態のまま捨てられるという所は少ないと思います。
お祝いなどでいただく胡蝶蘭は、一般的には太い針金のような支柱にテープで留めて、美しい形に仕立てられています。
お住まいの自治体によるとは思いますが、一般的には「金物でできた支柱」や、「陶器でできた鉢」は普通ゴミで捨てることができないので、まずは胡蝶蘭を各自治体のゴミの分別方法に従って「分別」する必要があります。
例えば、私の住んでいる場所の分別方法だと、胡蝶蘭は下記のよう4につに分別します
・陶器の鉢▶資源ゴミの日に出す
・胡蝶蘭本体・水苔・ラッピングなど▶普通ゴミに出す
・名前などが書いてある立て札▶素材を確認して分別する
胡蝶蘭は着生植物といって他の植物に寄生して育つ植物です。なので、土に植わっているのではなくて水苔やバークなどの植え込み材で形を保っている状態になっていると思います。
土は普通ゴミに出せない場合が多いですが、乾燥した水苔などは普通ゴミで大丈夫だと思います(各自治体のゴミの分別方法に従ってください)。
▼こちらが植え込み材の水苔です
そういう意味では、胡蝶蘭は他の鉢植えよりも捨てやすいのかなと思います。
胡蝶蘭本体をゴミに出す時は、中が見えないように新聞紙に包んだりしたほうが安心かもしれませんね。
あと、支柱は金物ではない場合もありますので、何の素材かよく見てみて下さい。木材だったら小さく折って普通ゴミに出せる場合もありますよ。
胡蝶蘭の分別方法
胡蝶蘭の分別方法を写真付きで詳しくご紹介していきたいと思います。
1.まずは胡蝶蘭の形を作っている「支柱」を外します。
テープや針金でとめてありますので、ハサミなどを使って外しましょう。手を切らないように注意して下さいね。
2.胡蝶蘭の花が付いていた茎の部分を切る。
カットする場所はフシの上にしておくと2番花が出やすいそうですよ。
カットした先についている花がまだきれいな状態でしたら、花瓶に入れて飾ってみましょう。
▼私はこのような感じにグリーンと一緒に飾ってみました。
3.支柱を鉢から抜く。
「返し」が付いていて抜けぬくいので注意しながら抜いてみて下さいね。
▼一鉢にこんなにたくさんの金物の支柱が使われていました
4.支柱が抜けたら鉢の表面を覆っている水苔などをどけて、ビニールポットの鉢を取り出します
5.こんな感じに分別できました。
この状態で胡蝶蘭の分別は終了です。お疲れさまでした。
あとは各自治体に合ったゴミの日に出してくださいね。
胡蝶蘭の処分方法2 あげる
胡蝶蘭は、夜間18度くらい~昼間25度くらいに保つことができれば比較的簡単に育てることができる植物です。
ですので、「胡蝶蘭を育ててみたい!」と思っている方もたくさんいらっしゃると思うんですよね。
「胡蝶蘭の処分方法1」を読んだ方はおわかりいただいたかと思うのですが、贈答用の胡蝶蘭の鉢植えはいくつかの株を寄せ植えしたような状態になっています。
なので、外側の鉢から出してみると、小さい鉢がいくつか出てくると思います。
▼こんな感じです
大きな胡蝶蘭の鉢植えのまま「あげます!」と言われても、重たいですしなかなかもらってくれる人はいないかもしれませんが、胡蝶蘭を1株ずつの状態にすれば、「一つだけなら育ててみようかな」と思う人はいるかもしれません。
胡蝶蘭を一株ずつの状態にして「ご自由にお持ち下さい」などと張り紙を貼り、家やお店の前、会社であれば社内の片隅などに置いてみてはいかがでしょうか。
「胡蝶蘭を育てたい!」と思っている方がもらってくれる可能性はあると思いますよ。
同様に、胡蝶蘭が入っていた「大きな鉢」も、一緒に置いておけば「欲しい」という方がいるのではないかと思います。
大きめのビニール袋も一緒に置いておくと、持ち帰ってもらいやすいかもしれませんね。
胡蝶蘭のついていた枝はそのままにしておくと長くて持ち帰りにくいと思うので、カッターやお花用のハサミでカットしておくのがおすすめです。
カットする場合は、切り口から菌などが入らないように、カッターやハサミをライターなどであぶっておくといいですよ。
カットする場所は、ちょっと膨らんでいる「フシ」の上。
▼このような場所です
ちょっと膨らんでいる「フシ」は、次の花芽が出てくる可能性が高いんですね。ですので、この場所で切っておけば2番花を楽しめる可能性が高くなります。
もらってくれる人がどのような育て方をしてくれるかはわかりませんが、2番花を楽しめる状態にしておいてあげると喜ばれるのではないかなと思います。
胡蝶蘭の処分方法3 引き取ってもらう
胡蝶蘭の処分方法、3つ目は「引き取ってもらう」です。
検索してみると「咲き終わった胡蝶蘭を引き取ってくれる」という業者さんもあるみたいです。
でも、引き取ってもらうには費用がかかるという業者さんがほとんどです。
一鉢につき3,000円とか、基本料金2,000円+一鉢800円とか。
不要になった胡蝶蘭を引き取ってもらいたいだけなのに、何千円もかかるなんて(泣)ちょっと嫌ですよね。
私が調べてみたところ、胡蝶蘭を引き取ってもらうなら「胡蝶蘭のねばーらんど」という会社のサービスが良心的なのではなかなと思ったのでご紹介します。
「ねばーランド」では、こちらで胡蝶蘭を入れる箱を用意すれば、送料だけで胡蝶蘭を引き取ってくれるそうです。
胡蝶蘭本体だけでなく、ラッピングや支柱など「胡蝶蘭に付随するもの」でしたら引き取ってくれますので、申込みをすれば一気に胡蝶蘭が片付きそうですよ!
詳しくはホームページを見てみてくださいね▶胡蝶蘭のねばーらんど
胡蝶蘭を格安で引き取ってくれる所を探すなら、「ジモティー」を活用するのもおすすめです。
投稿するのは誰でも無料ででき、地域を指定することもできるので「地元の人のあげます・譲ります」というリアルな情報を検索することができます。
ジモティーは直接会っての取引きになるのでその部分がちょっと心配な方もいらっしゃるとは思いますが、
ジモティーを使えば
・胡蝶蘭を無料でもらってくれる人(無料であげる)
こういう人を探す事ができますよ。
例えば、私が今ジモティー内で検索してみたところ、こういう投稿がありました。
・咲き終わった胡蝶蘭の鉢植え、一鉢200円。7鉢あります。
花が終わってしまった胡蝶蘭の鉢植え。業者さんに頼むとけっこうな額を払って引き取ってもらうことになりますが、ジモティーを活用すれば「無料、または少し収入になる」という好条件で胡蝶蘭を引き取ってもらうことも可能かもしれません。
ジモティーのデメリットとしては、胡蝶蘭を処分できるのは「取引きしてくれる人がいればの話」ということになるので、必ず処分できるというわけではないということ。
取引きしてくれる人が現れるまで胡蝶蘭を置いておかないとならないですし、枯れないように少しは管理しておかないとなりません。
ジモティーは一度投稿しても、自分のタイミングで受け付けを終了することができますので、「1週間だけ」とか期限を決めて投稿してもいいかもしれませんね。
もしタイミングよく引き取り手が見つかれば、高いお金を払わずに胡蝶蘭を処分することができるかもしれませんよ。
私が実際にやった胡蝶蘭の処分方法について
我が家ではちょっとしたお祝い事があって、数ヶ月前に5本立ての胡蝶蘭を2鉢いただきました。
胡蝶蘭って本当に長く楽しめるお花だったのでビックリしたのですが(実際に自分がもらったのは初めてだったので(^_^;)、いただいて2ヶ月近く経ったころから少しずつ花が枯れ始め、3ヶ月経ったころには2鉢とも「わずかにお花が残っている」という状態になっていました。
▼こんな感じです
どうするのが一番いいのかいろいろ調べてみましたが、我が家の場合は「お金を払って胡蝶蘭を引き取ってもらう」というのはまず却下です(苦笑)。
ジモティーで胡蝶蘭の取引きがあるのもわかりましたが、2鉢だけですし、正直言ってそれもめんどくさい・・・・
ということで、とりあえず上でご紹介した方法で分別してみることにしました。
うちがいただいた胡蝶蘭は、大きな鉢の中にビニールポットの苗が3つずつ入っていました。2鉢で合計6コです。
なのですが、その中の一つは葉っぱが一枚もついていない状態になっていました(泣)
そういえば、ここのところ胡蝶蘭の葉が黄色くなっているものがあったので、ちょっとずつ切っていたのですが・・・どうやらこの一鉢は根腐れをおこしていたようです。
この状態からでも育てる事はできるのかもしれませんが、我が家はさほど広くないマンションなので、そんなに何鉢も育てることもできません。
ということで、この「葉っぱが一枚もついていない鉢」は、ゴミとして処分することにしました。可哀想ですが仕方ありません。
と言うわけで、胡蝶蘭は残り5鉢。
先ほどご紹介したように「2番花が咲きやすい状態」に枝を切り、とりあえず家のカーテン越しに光が入る場所に置いて管理していたのですが、その後、同じマンションの方と立ち話などをした際に「欲しい」という人がいたので、そのたびに一鉢ずつあげました。
というわけで、今現在は我が家にある胡蝶蘭は3鉢になっています。
▼写真には2鉢しか写っていませんが、こんな感じにバスケットに入れてみました。
こうしてみると、胡蝶蘭の葉って「大きい多肉植物」みたいでけっこうかっこいいですよね!土も必要ないですし。
うまく育てば数ヶ月後に2番花が咲いてくれるかもしれません。
胡蝶蘭と聞くと「なんか育てるの大変そう」って感じてしまっていましたが、今は「花が咲く観葉植物」くらいの気持ちで気楽に育ててみるのもいいのかな~と思っています。
おわりに
今回は「胡蝶蘭の花が終わったらどのように処分するか?」という問題について、元お花屋さんの私の体験談を含めてご紹介させていただきました。
最後にもう一度まとめておきますね。
胡蝶蘭の花が終わったあとの処分方法は3つ
・捨てる→捨てる場合はしっかりと分別してから捨てる
・あげる→大きい鉢植えのままではなく、一鉢ずつの状態にしてからあげるのがおすすめ
・引き取ってもらう→業者さんに引き取ってもらうとけっこうお金がかかる。ジモティーを活用するのもおすすめ。
お祝いなどでいただくことの多い胡蝶蘭の鉢植え。
豪華な花だからこそ、花が終わった後どのように処分するかけっこう悩むと思います。
でも、だからと言って花が終わってしまった胡蝶蘭をいつまでもそのまま社内や店頭などに置いておくのは、見た目も悪いのでお店や会社にとってマイナスだと思います。
花が終わった後の胡蝶蘭の処分に困ったら、ぜひこの記事を参考にして早めに処分してあげてくださいね。
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